「患者や家族の負担軽減に」あいち小児保健医療総合センターに補助人工心臓寄贈 2施設目

産経新聞 令和4年9月21日配信

国内外の心臓病の子供たちを救う「明美ちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)による小児用補助人工心臓「EXCOR(エクスコア)」の寄贈先となったあいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)で21日、寄贈式が行われた。基金によるエクスコアの寄贈は2施設目。29日にも搬入され、心臓移植を必要とする小児患者に装着される。

寄贈式では、基金側を代表して、産経新聞厚生文化事業団の鈴木裕一理事長が「このエクスコアで、一人でも多くの命の橋渡しができればと考えている。基金として今後も皆さまのご期待に沿えるよう努力していきたい」とあいさつ。同センターの伊藤浩明(こうめい)センター長は「頂いたエクスコアを大切に使い、子供たちの治療に全力を尽くしていきたい」と述べた。

同センターがエクスコアを初めて導入したのは昨年3月。それまで県内には1台もなく、心臓移植が必要な子供が重症化した場合は、エクスコアがある県外の病院に転院させざるを得なかった。同センターの村山弘臣小児心臓病センター長は「助けを求めている子供たちを治療をしてあげられない状況に歯がゆさを感じていた」と振り返る。

現在、院内では患者1人がエクスコアを装着し、移植の日を待っている。今回の基金の寄贈により、同センターではもう一人患者を受け入れることができるようになる。

「この病院にエクスコアがなければ、転院する患者はもちろん、遠方の病院に子供を入院させることで二重生活を強いられる家族も厳しい状況に置かれる。寄贈は患者や家族の負担緩和につながる」と村山小児心臓病センター長。その上で、「今回の寄贈をきっかけに、県内でも移植医療に対する理解が深まればうれしい」と話している。

基金は今年8月に初めて東京女子医科大学病院(東京都新宿区)にエクスコアを寄贈。今後は年内にも北里大学病院(相模原市)と国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)への寄贈を予定している。

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