「知り、考えることが大切」グッズ代の寄付をSNSで呼びかけ、アーティストのmiroさん

産経新聞 令和4年8月19日配信

レゲエミュージシャンらを独特のタッチで描く男性アーティストが、自らの作品の購入者に向け、代金を国内外の心臓病の子供たちを支援する「明美ちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)へ寄付するよう交流サイト(SNS)で呼びかけ、話題になった。ファンとのやりとりを契機に基金を偶然知ったという男性は、「まずは移植医療の現実を知り、考えることが大切だ」と訴える。

「商品の代金を私ではなく、『明美ちゃん基金』へ募金としてお願いしたい所存です」

6月24日、大阪を拠点に活躍するアーティストのmiro(ミロ)さんがインスタグラムでこう呼びかけた。ジャマイカの歌手を描いたポスターとステッカーを千円で発売し、その代金をmiroさん側に支払うのではなく、基金に寄付してほしい―との内容だ。

限定100セットだったが1週間ほどで完売。購入者からは「(基金を)知ることができてよかった」との反応もあり、miroさんは「多くの人が賛同してくれた」と表情を緩ませた。

10年以上前から、本格的に絵を描き始め、ジャマイカのレゲエミュージシャンや米国のソウルシンガーらをテーマに、SNSで作品を発表したり、グッズを販売したりしているmiroさん。青色を基調とした画風が特徴で、アパレルブランドにデザインを提供するなど、国内外を問わずファンが多い。

そんなmiroさんが明美ちゃん基金を知ったのは自身の作品を購入した福岡県の夫婦との出会いがきっかけだった。夫婦の子供が心臓病を患い、今年6月に国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)を受診することを知った。「何かできないか」と、販売予定の作品の売り上げを治療代にあててもらうことを提案したところ、夫婦には断られたが、代わりに基金の存在を教えてくれたという。

「いろいろと調べるうちにたくさんの人が心臓移植を待っていることを知った」とmiroさん。実情を1人でも多くの人に伝えたいと、基金への寄付の呼びかけを企画した。

活動の中で、移植医療への理解を呼びかける「グリーンリボンキャンペーン」などについても知識を深め、「日本では移植医療への理解がまだまだ進んでいない」と実感。「まずは知ってもらい、考えることが大切。これからも自分に何ができるかを考えて、行動していきたい」と話した。(小川原咲)

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